商業施設や住宅の建設進む

東急電鉄「東急ビンズンガーデンシティプロジェクト」。

ベトナム・ホーチミン市の北川約30㎞に隣接する人口約190万人のビンズン省は、多くの工業団地が点在し、日系企業をはじめとする世界の生産拠点として発展してきた。しかしいま、東急電鉄が開発する新都市を中心に、新たな経済圏へと変貌しつつある。

12年にスタートした「東急ビンズンガーデンシティプロジェクト」は、ベカメックス社(ビンズン省100%資本)が開発する新都市エリア1000haのうち、ベカメックス東急(ベカメックス社と東急電鉄の合弁会社。東急が65%出資する)が3エリア、合計約110haを開発するという一大プロジェクトだ。

3エリアは「ゲートシティ」「コアシティ」「ガーデンシティ」に分かれており、15年3月には、新都市の入り口に位置するゲートシティ内のマンションプロジェクト「ソラ・ガーデンズI」が着工した。24回建ての超高層マンション2棟(計406戸)は「8割がた売れた」(ベカメックス東急執行委員・呉氏)といい、ベトナム人をはじめ外国人からも人気を集めている。価格は90m2がおよそ1000万円で、ホーチミン市内の同レベルのマンションの半分程度の価格だ。マンション低層階にはファミリーマートが出店し、クリーニング店やカフェといったサービス施設も入居する。今後は第2、第3のマンションプロジェクトに加え、大規模商業施設の誘致も予定されている。

一方、新都市の中心部に位置するコアシティ街区には、15年1月に商業施設「hikari (第1期)」がオーペンした。店舗面積は1577m2で、コンビニやフードコートのほか、日本食レストランや地元の中華料理店を備え揃え、隣接するビンズン省行政センター職員や周辺住民、学生などが利用する。

ビンズン新都市は、14年2月旧市街らか省都が移転され、将来的には夜間人口12万5000人昼間人口は40万人を目指している。現在は教育機関やオフィス、スポーツセンター等の建設が順調に進み、人の流れも生まれている。

また、街づくりの機能に欠かせない公共交通の整備も進めている。ベカメックス東急バス(ベカメックス東急100%出資)は、旧市街と新都市を結ぶ路線に加えて新都市内の循環バスなどを新たに開業し、現在は6線路8係流の「KAZE SHUTTLE」を運行している。 週末は旧区街と省内イオンモャーターバスも運行しており、使用者に喜ばれている。 市街地での渋滞が深刻なベトナムにおいて、モーダルシフトは重要だ。「安全・快適・正確」といった日本流の公共交通のソウハウを、ベトナムにおける新しい価値として今後も提供していく。

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