コンドテルって何? フーコック島の開発はどこまで進んでいるのか? ベトナムで話題になっているコンドミニアムに「コンドテル」という商品があります。セミナーでもよくご質問がありますので、ここで少し解説しておきます。 コンドテル=コンドミニアム+ホテル を一緒にした造語で、コンドミニアムとして購入したのちに、ホテル運営会社に部屋を貸して賃料収入を得る投資のことです。 外国人がこの方法で借りるにはコンドミニアムを50年の所有権で購入して、ホテル運営会社に貸しだす方法を取ります。しかしこれは住宅ではないため、2015年改正された住宅法には、コンドテルの記載がないため、法的に問題がないかが分かりません。またデベロッパーの中には50年賃貸権で販売しているところもあり、賃貸権の場合は外国人がサブリースできないために、法的問題が残っています。住宅でないとの判断であれば50年後に更新できない可能性もあります。 一般的なセールス方法は、完成後ホテル運営会社が20年間借り上げます。そのうち最初の6年間が約8%の利回り保証期間で、後の14年間が売り上利益の75~85%をオーナーに還元するというものです。その後の30年間は自分で住むか、賃借人を探すかどちらかになります。コンドテルのニーズは地方リゾート地にありますので、この商品はホーチミン市にはありません。ニャチャン、ダナン、フーコックなどのビーチリゾートに多く販売されています。すでに完売の商品も多く人気が高いためベトナム人の富裕層がたくさん購入しています。 今フーコック島の不動産開発も狙い目か!! ニャチャン、ダナンはコンドミニアムの販売が主流ですが、ベトナム最大の島でタイ湾に浮かんでいるフーコック島は、戸建てビラの販売が中心です。4月19日にフーコック島で取材してきましたので、最新情報をお伝えします。 フーコック国際空港 (ホーチミン市から飛行機で約1時間) 空港には不動産販売のポスターが 「VINPEARL RESORT&VILLAS」 は、VINPEARL HOTEL2棟、27ホールゴルフ場、サファリパーク、カジノ、プール、プライベートビーチ、レストラン、スパから構成される素晴らしいビーチリゾートです。私が今までに見たベトナムのビーチでは、一番海がきれいでした。サファリパークは虎、ライオン、サイ、水牛、シマウマ、キリン等自然保護区を大型バスで周遊する本格的なものでした。 池に浮かぶスパ VINPEARL PHU QUOC RESORT & GOLF HOTEL のロビー VINPEARLHOTELのプール VINPEARL PHU QUOC RESORT & GOLF HOTEL その敷地内に約1000戸の戸建てビラが販売されています。どれもかなりの豪邸です。 こちらはヴィラテルと呼ぶべき方式で、販売した戸建てビラを50年間ビングループが借り上げます。最初の10年間は10%利回り保証、残りの40年間は利益の85%還元 となっています。つまり10年間で投資額は回収できる上に、その後の利益も期待できます。オーナーは年間15日の宿泊券がもらえます。 購入した家は、1泊1000USDで貸し出すそうです。誰がそんな高いところ借りるのかと思いながら、物件を見てみると最低4Bedroomなので余裕で6~8名は宿泊できそうです。 VINPEARL HOTELの宿泊代金が1泊300USDからなので、実は大勢でヴィラに宿泊すると安上がりなのです。 しかもキッチン、冷蔵庫、オーブンがついていますから、食事代も安く済みます。 気になる物件のお値段は、最低1億円からで2億円が中心価格帯とのことです。内装は全て最初からついているとのことでした。全額戻ってくるならば投資価値はありそうです。10年後の売却価格は2倍になっているかもしれませんね。しかし殆ど販売されて残り4戸だそうです。ベトナム人の富裕層はすごいですね。外国人はロシア人とアメリカ人が多いとのことでした。 メコンデルタ地方キエンザン省フーコック島では、ベトナム郵便通信グループ(VNPT)が1月から第4世代移動通信システム(4G)サービスを試験導入し、 成功しました。これが本格的に展開されれば、そこから1年後に同島は国内初の「スマートシティ」になる見通しです。 同島は2014年に第2級都市に認定され、2020年に経済特区となることを目指しています。 同事業が順調に進めば、数年後には同島の空港に到着した時点から、スマートフォンを通じて観光や天候などに関する情報を、自動的に入手することができるようになります。島民及び観光客は、島内のどこにいても無料Wi-Fiを利用できるほか、行政手続きの電子化や、交通システムの利便性向上にも繋がります。 さて、気になる法律についてですが、4月24日のVIETJOに以下の記事が掲載されました。 建設省はこのほど、海岸沿いでのコンドテル(Condotel)の発展に有利な条件整備を行う方針を明らかにした。コンドテルは、ホテルとして貸し出し、賃料収入を得られるコンドミニアムのことで、既に国内の沿海都市で多くのコンドテルが建設されている。 ベトナム不動産協会(VNREA)は、コンドテルの投資・建設・売買に関する具体的な規定が現行の法規にはまだないとして、建設省に対し、コンドテルの土地使用権や所有権の証明書発給などを含め、法規の見直しを提案していた。 建設省の回答によると、建設に関する法律については、コンドテルの具体的な建設基準を早期に検討し、公布するとしている。土地に関する法律については、住居とサービス提供の複数目的で使用される土地に関する規定や、コンドテルの土地使用権・住居所有権・その他財産の証明書発給に関する規定の改正・補充の必要性を認め、権限のある資源環境省に検討を依頼するとした。 VNREAが提案していた所有期間や契約譲渡、外国人の所有権などに関する問題については、関係機関と協力して検討を行うとし、早期に問題解決を図る姿勢を示した。 ということで今後は「コンドテル」「ヴィラテル」ともに投資対象として魅力ある商品になりそうです。外国人は「資源環境省」の回答を待って投資することが無難なようです。 By Espacio Published at Fri, 28th 4, 2017 by Espacio VietNam. 2017/04/28