ホーチミン市人民委員会は26日、気候変動を背景とした大潮による浸水対策プロジェクトの着工式を行った。同プロジェクトにより、サイゴン川右岸と市中心部の面積570km2の地域に住む約650万人が恩恵を受けることになる。投資額は約10兆VND(約461億円)。 式典に出席したグエン・スアン・フック首相は、ホーチミン市を長期的に発展させるためには交通インフラの整備が重要であり、それには大潮による浸水問題を根本的に解決しなければならないと強調。同首相はホーチミン市指導部に対し、気候変動の状況に合わせて浸水対策計画を適宜見直すよう指示した。 ホーチミン市人民委のグエン・タイン・フォン主席は、この事業は同市の経済発展にとって非常に重要だとし、スケジュール通りに工事を完成させることに最大の便宜を図ると述べた。予定では3年で完了することになっている。 プロジェクトの対象地域は1区・4区・7区・8区・ニャーベー郡・ビンチャイン郡で、約300世帯の住民約1500人が立ち退きを迫られる。市によると、完成後に浸水問題が解決するかどうかは、排水システムがうまく機能するかどうかにかかっているという。 Translated By VIETJO (C) VIETJO 2016/06/29