シンガポールの不動産投資会社メープルツリー・インベストメント(Mapletree Investments)はこのほど、ホーチミン市1区の複合施設「クムホ・アシアナプラザ・サイゴン(Kumho Asiana Plaza Saigon)」を買収したことを明らかにした。これは、同社がベトナムで買収した完成済み案件として過去最大規模となる。 同社は、計2億1500万USD(約228億円)を投じて、韓国のアシアナ航空(Asiana Airlines)及び同クムホ・インダストリアル(Kumho Industrial)から同施設の権益を50%ずつ取得したという。 2009年に開業したクムホ・アシアナプラザ・サイゴンは、サービスアパートと5つ星ホテル「インターコンチネンタル・アシアナ・サイゴン(InterContinental Asiana Saigon)」、ショッピングセンターから成る。延べ床面積は14万6000m2、投資総額は2億5500万USD(約270億円)。施設全体の入居率は90%に達している。 メープルツリーは 2005年にベトナムへ参入し、オフィスビルやショッピングセンター、工業団地、物流倉庫、サービスアパートなどを所有・運営している。今回買収したクムホ・アシアナプラザ・サイゴンを合わせると、ベトナムでの資産総額は10億SGD(約780億円)に上る。 同社は現在、ホーチミン市7区で面積4.4haの複合施設案件「サイゴン・サウス・プレイス(Saigon South Place)」を展開している。年末にも面積3万m2のAクラスのオフィス棟が完成する見通しで、近くマンション棟及びサービスアパート棟を着工し、2018年初めに完成する予定となっている。 Translated By Viet-Jo (C) Baodautu 2016/06/17